中野のシェアハウス Shared house in Nakano


















用途 :シェアハウス
敷地面積 :118.01㎡
建築面積 : 68.54㎡
延床面積 :188.78㎡
階数 :地上3階
構造 :耐火木造
撮影 :松浦範子
掲載 :KJ2019.8
11戸の新築シェアハウス。
敷地は線路に隣接しており、前面道路の通行量も比較的多い。住まいとしての環境を整えることと、まちに対して閉じたたたずまいにならにように計画することを心掛けた。
最上階にダイニングキッチン、リビングシアター、洗濯テラス、屋上テラスといった共有部を分散配置し、1階2階が個室群となっている。上階の共有エリアと下階の個室を行き来する日常生活の心理的な負担を減らすため、東半分と西半分で半階ずつずらしたスキップフロア空間となっている。中央に広めの折り返し階段があり、階段の下や踊り場などはゆとりを持たせて計画して、コミュニケーションコーナーとした。
各個室は、間口いっぱいの開口部により明るさと開放感が得られるようにし、プライバシー確保のため部屋の上半分にハイサイドライト的に設ける事で、明るさと両立させた。
外観は各開口部がまちに向かって顔を持つようなたたずまいとし、玄関や屋上への階段・洗濯テラスなど、外部空間との接するスペースは、周辺環境に配慮しつつ、外に対して開いた大きめの窓を開けた。仕上には既製品のサイディングを採用したが、屋上テラスやエントランスなど人と外装材が近づく場所には木の質感が感じられる新建材を採用した。