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Room S

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ナナメの壁で居場所を仕立てる

眼下に海が広がるマンションの一室のリノベーション。
クライアントは2家族で週末住宅としてシェアする意図をもって物件を共同購入されましたが、大人数で集いやすく、海を近くに感じられる別荘らしい空間を望まれていました。
部屋は、開口部が海側の1カ所のみで、奥行きが10m近くあり、さらに中央に大梁が鎮座しているため奥の方(玄関側)が非常に暗い状態でした。
そこで、開口部と約10mの奥行最深部をつなげる対角線状のラインによって、部屋全体を2つの三角形の領域に分割。海への視界を奥まで引込むことで奥の暗さを中和し、空間に奥行き感を与える計画としました。
領域の1つはリビングとキッチン、もう片側はダイニングと休息のための領域として、2つは20cmの段差によって分けられています。上げた方の床下は、掘りコタツや配管スペースとして利用、段差は腰をかけたり、対面型キッチンダイニングの視線のずれを緩和する役割を担っています。
また2つの領域には白・木という異なる質感を与え、中央に鎮座している大梁部分にも、大梁を分断する形で異なる質感を与えて大梁の存在感をやわらげています。
キッチンをコの字状に取り囲む大きな無垢板のダイニングテーブル、大人数で寝ることができる長さ4mの2段ロングベッド、海への視界の抜けとプライバシー確保を両立させるルーバーをオリジナルで制作、マンション管理組合に掛け合って、既存サッシを全開口サッシに変更するなどして、クライアントの希望を補強しました。

用途       :共同住宅
延床面積 :48.31㎡
階数       :8階部分
構造規模 :SRC11階建(84戸)
築年数  :築43年(1977年)
​撮影   :松浦範子
​掲載   :KJ2019.8

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