CONEPT
地元の建築
「地元」というと、生まれ故郷の事だと思うかもしれません。
だけど、ここで言いたい「地元」とは、今生きている場所、生活の大半を過ごす場所を「地元」と呼びたいということです。
東京で「地元」を考える。
中野にて
シェアハウス
都市居住
既に家を持っている人が、当時家をつくる選択肢として、建築家に頼むという選択肢をなぜ選ばなかったかとたずねると、
完成したときのイメージが出来ないので、モデルハウスに行って決めた。とか、
マンション住戸をリノベーション前の段階で、なぜ販売しないのか不動産屋さんに尋ねても、
完成した状態でないと、お客さんがイメージできず買手がつかないから。という答えが大半です。
この弊害は、リノベーションに対して当たり障りのない範囲で、適当に作られた家が、商品として出回ることで、
リノベ業者はこなし仕事をする、不動産屋は商品を売る、買い手は商品としての住宅を買う、
どこをリノベーションして、いくらかかったか、乗せてる儲けはいくらか、それが見えにくい状態が生まれ、
立地と面積と築年数などで価格が決まる。生活する器となる住戸それ自体に対しての価値が価格に反映されていない。
この誰も得をしていないと言えるこの状況をなんとかして、みんなが得するような状況に変えられないかと思います。
私から見ると、マンションは共用部と住戸の眺望、これは変えられない前提条件になりますが、
間取りや水回りなどその他の条件は、全て変える事が出来る条件なので、
当たり障りのないように適当に作られたリノベーション済物件が嫌で仕方ありませんでした。